僕はつい最近まで「オーバーロード」というアニメをなんとなく毛嫌いしてました。
どうせ主人公のアインズが俺TUEEEするだけなんだろうと思っていたからです。
しかし蓋を開けてみたらだいぶ違いました。
「オーバーロード」ってどんなアニメ?
サービス終了間際のMMO廃人である主人公がサービスが終了する最後の1秒までゲームにログインしていたら、なんとそのゲームで使っていたアバターの姿になってゲームの世界に異世界転移!
その世界ではギルドで作ったNPC達も自我をもっているなど本来のゲームとは違う要素がいくつかあったりした。
主人公は自分と同じ転移者を探すことを目的に村を助けたり冒険者になったりと様々なことをしていく物語。
アニメ「オーバーロード」を毛嫌いしていた自分がハマった理由
まず、自分は2021年になってようやくアニメ「オーバーロード」の1期を見始めました。
それまでは特別嫌いというわけでもなかったが見たいとも思わなかったのでなんとなく避けていたかんじです。
理由は2つ。
① 主人公の見た目が骸骨だったのでイメージ的に硬派というようなかんじがして少し苦手意識があった。
② 主人公が周りの配下にチヤホヤされるクソしょうもないなろう系だろうと勝手に決めつけていたのでみようとも思わなかった
以上の理由からなんとなく「オーバーロード」を毛嫌いしていたのだが、春休みで暇だったこともあり1話だけでも見るかと適当に流したらもののみごとにハマってしまいました。
ハマった理由をいくつか語っていこうと思います。
①登場人物が生きているかんじがする
面白くない小説やマンガを読んでいて思うのが、主人公周りの登場人物を作者が望んだ展開をつくるための舞台装置的に扱っているような気がするということ。
例えば強い主人公に助けを求めに来るためだけに作られたかのようなキャラだったり、ツンデレヒロインという枠を埋めるためだけに作られたようなキャラなど。(作品名等は出さない)
そういった舞台装置的に扱われているキャラクター達がいる作品をずっと見ていると、「あれ、このキャラクターってこんなに素直な人物だっけ」とか「こいつは毎回同じ失敗してんな」みたく感じて一気に冷める。
しかし「オーバーロード」を見ていると登場人物が作者の思い描いた展開をなぞるというよりも登場人物の判断・選択の結果が物語の結末になっているような気がする。
わかりやすく例えるなら、台本がきまった演劇を見ているというより先が分からない他人の人生を第3者視点で覗いているような気分だ。
たぶんそういった部分から登場人物が生きていると感じたのだと思う。
②「自分ならこうするのに」ということを考えながら見れる
これまで「自分ならこうするのに」と考えながら見れたアニメはどれも面白かった。
まぁ、そういうことを考えながら見るくらいにはのめり込んでるのだから当然といえば当然かもしれませんが。
「オーバーロード」では主人公や他の登場人物は必ずしも状況に対して最善手を打つわけではありません。
それぞれの目的や立場、考えのもとで時には非合理的な選択を取ることも。
とくに主人公のアインズは強力な魔法を使えばすぐに解決することをあえて自分の不得意とする方法で乗り切ろうとしたりします。
そういう時、「こうすれば簡単に勝てるのにな」とか心の中で思いながらも何というか登場人物に人間くささを感じてしまい、気づいたらのめり込んでたりするんだろうなと思いました。
③心の底から好きになれるキャラクター達
「オーバーロード」では主人公アインズ直属の配下的な人達がいてそれぞれがアインズにこの上ない忠誠を誓っているが、その忠誠の表し方はそれぞれで異なります。
アインズの意思・命令に背いてでも守りにいこうとする部下もいれば、アインズの意思を尊重しようとする部下も。
配下としてかしこまった態度を取る者もいれば、隙あらばアインズとより深い仲になろうと距離を詰めようとする者もいます。
考えや行動は違うけど間違いなく全員がアインズのためを思ってやっているというのが面白いし、何というか自己投影してるというわけではないが嬉しく感じるんですよね。
アニメ「オーバーロード」の評価と感想【結論:マジで面白い】
評価:
間違いなく傑作です。
非の打ちどころがなかった。
感想
一言でいうなら「いい意味でなろう系らしい作品」。
主人公の実力を低く見積もった相手が馬鹿にしてきて、それを圧倒的な力で黙らせたり、周りが主人公のことを勘違いして勝手に「こいつは頭がいい」と思うところなど、なろう系らしい展開が多いがこの作品だと「またかよ」という気分にはならずにシンプルに面白く感じるあたりがすごい。
(有名な作品なので他の作品がオーバーロードをリスペクトした結果として今のなろうの状況があるような気もするが)
物語の展開的には、基本は主人公のアインズが俺TUEEEしつつもたまにめちゃくちゃ強い相手と戦って苦戦します。
「転スラ」とかなり似ているような気が。(むしろ転スラが似せてきているのか?)
悪かったところ
- とっつきにくいイメージがあった。
話そのものとしては特に気になった部分はなかった。
とっつきにくいイメージがあった
普通のラノベだと主人公がイケメンor美少女+味方(ヒロイン)が美少女でハーレムみたいなかんじだったりするのだが、オーバーロードは主人公含め味方陣営が人間というよりもモンスター寄りの見た目をしていたので、なんとなく毛嫌いしてました。
自分以外にもこういった形で苦手意識を持っている人はわりといるんじゃないでしょうか。
良かったところ
- 俺TUEEEをしながらも緊迫感のある展開があったこと
- 登場人物が魅力的
- 厨二的な設定が好きすぎる
俺TUEEEしながらも緊迫感のある展開があったこと
最近の小説にありがちなのが、主人公が強すぎるせいでピンチにならず物語に緊迫感がなくなること
そういうのって最初は面白いんですけど、ずっと見てるとぶっちゃけ飽きます。
そこをほどほどにアインズをピンチに陥らせて適度にピリピリした雰囲気を作るのは流石だなと思いました。
登場人物が魅力的
先ほども触れましたが、登場人物が舞台装置ではなく人間味があるので愛着がわくんですよね。
見ていると、「こいつうざぇな」とか思ったりしながらも最終的にはなんだかんだで好きになってるような不思議な感覚になります。
厨二的な設定が好きすぎる
世界トップクラスの力をもつ「ワールドアイテム」とかその中でも世界に干渉するレベルで効果が強い二十個のアイテムである「二十」とかあるんですけど、そういうのを聞くとワクワクしませんか?
こんな人におすすめ!
以下の特徴に当てはまる人はオーバーロードにハマると思います。
- なろう系小説が好きなら間違いなくハマる
- 狂人が好き
王道のなろう系といった作風なので好きな人は間違いなく気に入りそう。
アインズの配下にはいろいろと頭のおかしい人が多いので、狂人が好きな人は見てみるといいかも。
逆におすすめできない人の特徴は以下のとおり。
- ほのぼの、日常系が好き
- 人外に抵抗がある
面白いアニメではあると思いますが、癖の強いキャラがいたりするので合わない人もいるかとは思います。
アニメ「オーバーロード」を毛嫌いしていた自分がハマった理由|99.9%面白い!:まとめ
今回の記事をまとめるとこんなかんじ。
- ありきたりななろう系とは違う物語の厚さ(深み?)
- 転スラとかが好きな人なら間違いなくハマる
- 人間味にあふれる登場人物たちが好きすぎる
観ようかどうか迷ってる人は1話だけでも観るべき。
それぐらいの価値がある作品だとは思います。
コメント
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